慶應義塾大学戦略構想センター(KCS)は2026年1月20日、第4回目となるエキスパートラウンドテーブル(ERT)を開催いたしました。講師にヨーロッパ政策分析センター(CEPA)所長のアリーナ・ポリヤコヴァ(Alina Polyakova)氏をお招きし、「ウクライナ戦争:2026年の展望(The War in Ukraine: Prospect for 2026)」というテーマでご講演いただきました。
研究者や政策専門家、在京の外交官、慶應義塾大学の学生らが参加したERTでは、まずポリヤコヴァ氏よりウクライナ戦争の停戦交渉をめぐる環境について、2025年の経過の振り返りや2026年に重要となる点をお話しいただきました。ロシアとウクライナの間で揺れ動いた2025年のアメリカの姿勢や、2026年の争点として、未占領領土のウクライナによる割譲の不可能性、アメリカの軍事的関与の具体性、ロシアが要求を変更する動機の欠如、ロシアによるNATO諸国へのハイブリッド攻撃、米欧同盟の真価が問われるグリーンランド併合問題の見通しなどが言及されました。
その後は、ウクライナ及びロシアの弱みやウクライナが必要とする日本を含む西側諸国による支援の内容、米国内におけるMAGA派の反応、ロシアが中国のジュニアパートナーとなる可能性、ヨーロッパにおけるアメリカの関与の重要性、ロシアがNATO諸国を直接攻撃する可能性、トランプ政権の政策決定プロセスの分析、ウクライナとグリーンランド問題でのアメリカの対露姿勢の違いなどについて、講師と参加者との間で活発な議論が交わされました。