Keio Center for Strategy
2024年10月15日、当センターはブリュッセル自由大学附属安全保障・外交・戦略研究所(VUB-CSDS)およびコンラート・アデナウアー財団(KAS)日本事務所と共催で公開シンポジウム「不確実性を増す世界――日本と欧州が直面する課題」を開催いたしました。
基調講演では、ペトラ・ジグムント(次期駐日ドイツ連邦共和国大使)と北川克郎(外務省欧州局長)の両氏を迎え、貴重な講話を賜りました。
セッション1「抑止力の強化」では、鶴岡路人(KCS副センター長/慶應義塾大学総合政策学部准教授)がモデレーターを務め、ルイス・シモン(VUB-CSDS所長)、森聡(KCS 副センター長/慶應義塾大学法学部教授)各氏によって、NATOのインド太平洋地域への関与強化や中国への抑止力強化が議論されました。
セッション2「中国への対応」では、ジュリア・テルコヴィッチ(VUB-CSDSアシスタントディレクター)がモデレーターを務め、エヴァ・ペイショヴァ(VUB-CSDSジャパン・チェア)、山口信治(防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官)、マルチン・イェジェフスキ(EVC台湾事務所代表)各氏によって、中国に対する経済・安全保障上の課題に対して、抑止力や経済統合の重要性、また欧州の外交政策の一体化の必要性が議論されました。